10月に入り、朝夕めっきり寒くなりました。
ウマブドウの実の収穫も終わりに近くなりました。
早いものでは、葉も少し黄色くなり始めています。
朝露が下りるようになると実にサビが出るようになります。
サビとは実の表面が茶色になることです。
見た目は悪いですが、収穫して焼酎漬けにしても大丈夫です。
この時期の野生のものは、緑、青、紫、白といろいろな実がついています。
好みのものを収穫して、利用してください。
私は緑のものしか利用していません。
今年の当地方のウマブドウの実の状態は、
例年と比べるとあまり良い出来とはいえない年でした。
まず、房が小さい、実が小さい、
これは雨が不足したか、暑すぎたせい、ではないかと思っています。
次に一房についている実の数が少ない。
これは開花期に雨が降ったか低温だったせい、だと思っています。
受粉がうまくいかなかったのだと思います。
もう一つは、お盆以降、残暑がなく、朝夕涼しくなったせいで
実が大きくならなくなったことが、9月中旬からの、
収穫量の減少になったのではないかと思います。
いずれにしても、自然のものを収穫するので、
仕方がありません。
栽培されている方は、来年、収量を増やすためには、
これからウマブドウが落葉してから来春にかけて、
剪定をする必要があります。
いまのうちに、ウマブドウがどのようになっているか、を
よく観察しておいてください。
ウマブドウは、古い幹から、新しい枝が伸び、
その新しい枝からまた枝が出て、その枝に実がなっているのです。
だから剪定をしないと、実がなる枝が少なくなってしまいます。
そして、地面に近いほうには実がならず、
上のほうにしか実がつかないようになってしまいます。
剪定の方法については、後日記したいと思っています。