ウマブドウの栽培法…収穫後の管理

ウマブドウを栽培をされている方へ

ウマブドウの実の収穫後の管理

私の苗は、北海道から沖縄まで送ってあるので、

まだ最後の収穫をされている方もおられるかもしれませんが、

全体的には、ウマブドウの実の収穫はほぼ終了したと思われます。

来年もたくさんの実をつけてもらうためには、

この時期の管理が大事です。

まず、根元に雑草がある場合は、取り除いてください。

たくさん実を収穫された方は、お礼肥(肥料)をやってください。

種が必要な方は、白く柔らかくなった実を収穫してください。

次に、金ざる等に入れ、白い果肉を取り去り、

種だけにしてください。

その種のまわりには、ぬるぬるした薄いゼラチン状のものが

ついているので、砂でもんで、

ぬるぬるしたものを取り除いてください。

そうしたら、畑や植木鉢に蒔いてください。

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葉はかなり傷んでいると思いますが、

自然に落ちるまでは、そのままにしておいてください。

葉が落ちたら、植え替えや移植の適期です。

落葉樹ですから、葉のついていない期間に

植え替えや新植をすませます。

地方によって差がありますが、

およそ11月から翌年3月までです。

葉が落ちている間に剪定をします。

剪定をして、切り落とした枝は、

3Cmぐらい位に刻み、乾燥させ、煎じて利用します。

よく乾かし、かびない様に、網の袋に入れ、

風当たりの良いところに、つるしておきます。

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剪定は、育て方や棚の形状で、やり方が異なります。

ウマブドウがどこに実がつくかを、よく観察しておくことが、

剪定をするうえで、必要になってきます。

ウマブドウは太い木の先端から、新芽を出し、

新芽が伸びた新しい枝から、また枝が出て、

その枝に実がなるのです。

剪定をしないでおくと、木の先端しか実がならなくなります。

一番簡単なのは、主枝になる枝を根元から

1mぐらいで切っておくことです。

実のつき方をよく観察して、慣れることです。

雪の降る地方で、鉄のパイプハウスや

木製の簡単な棚で栽培されている場合は、

雪の降る前に剪定をすませないと、

雪の重みで、棚がつぶれてしまいます。