ウマブドウの実の注文をいただき、
今、収穫・発送をしていますが、
今年は開花期の降雨と猛暑のため実のつきが悪く
実の大きさも小さいものが多い。
野生のものなので、肥料や水をやってやっていない。
私がかつて、ウマブドウ普及会が長野県の武石村で研修会をされたときに
磯さんに瓶詰にした「ウマブドウの焼酎漬け」を持っていき、
見せたときに、磯さんはじっくり見た後で、
「こういう河原のような痩せたところに育った、小さい実のウマブドウのほうが、
薬効が強いんだ。」と言われた。
かつて私は、自宅の裏の河原の堤防でウマブドウの実をとっていた。
雨の降らない暑い夏の日は、葉がしおれ、
小さな実が少しついているだけの木が多かった。
当時は自家用に少ししか焼酎漬けを作っていなかったので、
その程度で十分だった。
それから、ある程度の年月がたち、この地域でも、耕作放棄地が増えて
その放任された畑の木にウマブドウが絡み、
大きな実が鈴なりになっているのを目にするようになった。
きれいで大きな実ではあるが、これを収穫すると
かつて、磯さんがほめてくれた「小さなウマブドウの実」を苦労しながら採った
昔を思い出してしまう。
磯さんには2回しかお目にかかったことはないが、
私に「ウマブドウ」というものを教えてくれた恩人である。
そして磯さんはこうも言われた。
「この薬草を普及して、(病気で)困っている人を救ってほしい。」
今、私がウマブドウを普及しているのも、多くの人に利用してほしい、