ウマブドウの剪定の時期になりました。
ウマブドウは落葉果樹です。
剪定や苗木を植えるのは落葉をして葉がない期間で
11月の落葉後から3月の発芽までです。(地域によって多少は違ってきます。)
ウマブドウはつる性の植物で、今年伸びた枝に実がなります。
何もしないでおくと、手の届くところに実がならず
ずっと離れたところにだけ実がなるようになってしまいます。
そのうえ枝が混みすぎ日当たりが悪くなって、病害虫の害を受けやすくなります。
そのため実がたくさん採れなくなってしまいます。
冬に雪が多く降る地方で平棚栽培をされている場合は
積雪前に剪定をしておかないと、雪が棚の上に積り
棚がつぶれてしまうこともあります。
雪の降る地方では剪定は落葉後、降雪前にはすませておきましょう。
剪定は簡単です。
「実はその年に伸びた新しい枝になる。」ということを覚えておいてください。
ウマブドウの枝は大きくなると1年で5~7mぐらい伸びます。
剪定前の状態をよく覚えておいてください。
最初は私から苗木を購入して1年たった状態の剪定方法です。
1年目は3~5mぐらいしか伸びません。
50Cm~70Cmに切ってください。
本数は1~2本でよいと思います。
次に植えてから2~3年以上たった状態の剪定方法です。
地上から70Cm~1mぐらいに切っておけばよい。
残す枝の数は棚の大きさや長さによって異なりますが、
2~3本程度でよいと思います。
剪定が終わったら支柱に縛り付けておいてください。
雪で折れたり、風で動いたりしないようにしておいてください。
わら等で幹を巻く必要はないと思います。
私の地方では積雪40Cmぐらい、気温氷点下10度ぐらいになる
ところですが、保温なしで春になると芽が出てきます。
ブドウ栽培のような平棚で栽培されている場合は、
棚についてから、棚の上で50Cm~1mの枝を2~4本程度残しておいてください。
剪定は慣れれば難しくはないのですが、
最初のうちは面倒だと思われるかもしれません。
来年枝が伸びてどのように実がつくかをよく観察しておいてください。
今やる剪定は春に手直しができます。
また新梢が伸びてきてからも手直しができますから
とにかくやってみてください。
剪定をしてない野生のウマブドウで
高い木にのぼっているものは地上から5~6mも上に
実がなっているものもあります。
下の写真は剪定をしないで育った野生のウマブドウ
地上4mぐらいのところに実がなっている。